ずっと疑問に思ってたことがある。
なぜ、何年も一緒にいたカップルがある日突然別れてしまうのか。
あんなに幸せそうな顔をして記念日を数えあっていた2人が、なぜ別れてすぐに他の人と簡単に付き合えるのか。
それはきっと、2人にしか分からない。
でも、長い間一緒にいるなかできっと見えないズレが少しずつ、少しずつ見えないところで見えないように積もって、気付いた時には割れてしまっているんだと思う。
最初の頃は新鮮で、手を繋ぐことも恥ずかしくて、好きという言葉は簡単に言えた。
でも時間が経って、少しずつ慣れていって、手を繋がなくなって、些細な事で喧嘩が増えていって、相手のことが好きか分からなくなる。
僕は今まで、好きな人に「優しすぎる」と言われてきた。
それはきっと僕が自分に自信がなくて、嫌われたくなかったからだと思う。
そんな見えない違和感(ズレ)は時が経つにつれ重くなって、持ち上げられなくなって、持ち上げる気もなくなってしまう。
お互いが「好き」を維持するためには、それなりの努力が必要だ。
相手を「許す」ということ。自分の内面を「磨く」ということ。お互いに「話す」ということ。お互いを「信じる」ということ。
なんの努力もしてないのに、合わない気がする、もっといい人がいるよ、と諦めることほど残念なことはない。
その努力をし続けてきた2人だけが、その後の人生も背負い合えるのだと思う。
僕は、自分に自信がない。
だからあの子がいつ自分に興味がなくなるのか不安だし、どうしても余計なことばかり言ってしまう。
でも、一緒に居てくれればそんなことどうでもいい事だと気付いた。
お互いが「好き」という気持ちさえあれば、他のことはどうでもいい事だと気付いた。
自分さがしの途中に、自分みがきの項目も入れておこう。
もっと自分を大切にしよう。
相手に頼ることと依存することは違う。
僕はあの子を幸せにするために、自分の人生に一生懸命になろうと思った。
かやれん